探究キャンプ『大阪・関西万博キャンプ』探究キャンプ
2025/06/11
こんにちは。
今回のワイズブログでは、2025年5月24日(土)~25日(日)の1泊2日で開催した「大阪・関西万博キャンプ」の様子をご紹介します。
今回のキャンプでは、「大阪・関西万博」を2日間にわたって訪れました。
万博での見学を通じて、子どもたちが最先端の科学技術や様々な国の文化に触れ、未来の社会を想像したり、地球規模の課題について考えたりするきっかけになれば、そんな想いをこめてこのキャンプを企画しました。
【1日目】
新幹線に乗って、新大阪駅へ向かいました。
新幹線の中では、お友だちと万博のガイド本でどこのパビリオンに行くか地図を見たり、パビリオンを訪れた際にその国の言葉で挨拶ができるように、書籍で世界の「こんにちは」の表現を学んだりと、期待に胸をふくらませながら楽しく過ごしていました。
新大阪駅に到着後、バスで万博会場に向かいます。
大屋根リングが見えてくると、一斉に歓声があがりました。
遠くからでもその存在感は圧倒的で、子どもたちはリングの大きさに驚いた様子でした。
万博会場に到着後、最初に訪れたのは〈アメリカ館〉です。
アメリカ館では、アメリカ合衆国の宇宙開発の歩みや、文化、テクノロジー等の取り組みを大迫力の体感型スクリーンで鑑賞しました。
映像の中では、星型のキャラクター「スパーク」がポップな歌にのせて説明してくれたので、子どもたちにも親しみやすく、楽しく学ぶことができました♪
映像エリアの後は、実物の「月の石」を見学できるエリアへ。
1970年の大阪万博で最大の目玉となっていた月の石を、世代を超えて子どもたちに見てもらうことができました。
「これが本物の月の石なんだ!」「すごい!」と、目を輝かせながら見学していました。
次に、〈大阪ヘルスケアパビリオン〉へ向かいました。
ここでは、iPS細胞を使った「心筋細胞シート」の実物展示を見ることができました。
心臓の音と同じリズムで動くシートを見て、子どもたちは「動いているのが見えた!」と興味津々の様子でした。
その他にも、未来型の入浴装置「ミライ人間洗濯機」を見学したり、AIコンシェルジュロボットとお話ししてみたり、最先端の科学を見て・触れて、体験することができました。
その後、大屋根リングの上も散策しました。
リングの上からは各国のパビリオンの外観や、民族ダンスのショーを見ることができました。
大屋根リングの1周はなんと約2キロもあり、子どもたちは実際に歩いてその大きさを体感しました。
万博会場を出発した後は、ホテルへ向かいました。
宿泊部屋には他スクールのお友だちもたくさんいましたが、初対面ながらも自然と交流が生まれ、食事や夜の時間を通して仲を深めていました。
【2日目】
朝はホテルの目の前にある琵琶湖を散策しました。
海のように広がる湖面をのんびりと眺めながら、朝のさわやかな空気を吸って、リフレッシュすることができました。
ホテルを出発し、2日目も万博会場へ向かいました。
まず〈ジュニアSDGsキャンプ〉を訪れ、クイズ機や自動手洗い器を体験しながら、SDGsについて学びを深めました。
会場には、排気ガスに含まれるCO₂を吸収・固定して作られたコンクリートを使用した「重すぎるスタンプ」も設置されており、その重さに驚きながらお友だちと協力してスタンプを押す子どもたちの姿も見られました。
次に〈いのちの遊び場クラゲ館〉を訪れ、子どもたちと共創されたアート作品を鑑賞し、電子楽器を体験しました。
子どもたちも直接触れて楽しめるパビリオンとなっており、自分で奏でる音と光を楽しんでいました。
次に〈国連パビリオン〉と〈国際機関パビリオン〉を訪れました。
ここでは大スクリーンの映像やインタラクティブな電子機器で、国連の役割や世界が向き合っている課題について考える時間となりました。
自分なりに理解しようとじっくりと展示を見学し、中にはボランティアの方に積極的に質問する子や、使命感を持って国連の仕事に取り組んでいらっしゃるボランティアの方との交流の中で「将来私も国連のお仕事がしたい」と新たな夢を抱いた子もいました。
万博で出会ったボランティアの方々との交流も、子どもたちにとって貴重な経験となったのではないかと思います。
昼食後、「テクノロジーの発展により、未来の生活はどうなっているのか?」といったテーマが取り上げられた〈未来の都市パビリオン〉を訪れました。
AIによるスマートな生活、未来の農業や食事、未来のモビリティなど、まるで映画のような未来の都市の姿に、わくわくした様子で見入っていました。
空飛ぶクルマを見つけた時は、子どもたちが一斉に指をさして、「乗りたい!」と大盛り上がり!
子どもたちが大人になった時にどんな世界が広がっているのか、今から楽しみですね。
また、この日はスタンプラリーを実施しました。
訪れたパビリオンに加え、様々な国・地域が合同で開いているパビリオン〈コモンズB館(アフリカ各国)〉〈コモンズC館(ヨーロッパ各国)〉では、子どもたちが自分たちでパビリオンを巡り、たくさんのスタンプを集めることができました。
パビリオンの担当の外国の方とも楽しく交流できました。
その他にも、〈パソナ館〉〈null²〉〈いのち動的平衡館〉〈ウォータープラザ〉〈バンダイ館(ガンダム)〉など、万博ならではの特徴的な外観やモニュメントを見学し、そのスケール感に子どもたちは驚きと感動の表情を浮かべていました。
今回のキャンプで自分の知らない世界に触れ、たくさんの「初めて」に出会った子どもたち。
世界中のアイデアや技術、未来へのメッセージに出会い、視野が広がる特別な2日間になりました。
実際に自分の目で見て体験することで得た感動は、子どもたち一人ひとりの心に刻まれるかけがえのない経験となったのではないでしょうか。
万博会場はとても広い会場でしたが、地図を見ながら次に向かうパビリオンまでのルートを自分自身で考え行動する姿も、とても頼もしかったです。
この経験が、子どもたちの将来の夢や、「やってみたい!」という気持ちの種になれば私たちスタッフにとっても嬉しい限りです。
これからも、子どもたちの「一歩踏み出す力」を育む機会を大切にしていきたいと思います。